西山スマイル介護職員や看護師の出会った、ちょっと感動するお話をお届けします。

　私は西山病院グループひと筋、勤続25年の介護職員です。そんな私には、ずっと支えにしている元同僚の言葉があります。
　彼女とは今からおよそ20 年前、ともにデイケアで働いていました。
　新年を迎えたある日、彼女がご利用者に向けて話した年頭のあいさつに、こういった内容の言葉がありました。
　「皆さんはどなたも同じデイケアのご利用者です。受けられているサービスの違い、利用頻度の違いなどに関係なく、どなたにも平等に、ここでの時間を楽しんでいただきたいと思って仕事をしています。」
　その言葉を聞いてから、西山病院グループの基本理念である「気持ちの分かる親切」とはこういうことなんだと思い、自分も彼女のような介護職員になるという目標ができ、彼女と同じ気持ちでご利用者と向き合うようになりました。
　その彼女は数年前に病気で亡くなりました。志半ばだったと思います。私はまだ彼女の死が信じられない気持ちですが、いつも笑顔で志を全うしていた彼女の姿勢を受け継ぐ…という思いに変わりありません。
　これからも、彼女の思いとともにすべてのご利用者を笑顔にするための力になれたらいいなと思います。