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西山スマイル介護職員や看護師の出会った、ちょっと感動するお話をお届けします。

2019.04.30患者様が悔いなく最期まで過ごされるために
看護師/K
 先日、K様ご家族から嬉しいお言葉をいただきました。
 「西山病院で亡くなったKの親族ですが、最後まで好きなものを口から食べさせていただき、本当にありがとうございました。本人も喜び、見届けた家族も悔いなく見送ることができました。ありがとうございました。」
 
 K様は99歳の女性。ご自宅で食事がとれなくなったため入院された方です。
 入院当初は食堂に行かれていましたが、歳を重ねるとともにベッドから離れることが難しくなり、病室でお食事されるようになりました。
 月日が流れるとともに食欲がなくなり、嚥下しづらくなり、ついに医師と言語聴覚士から口から食べるのは危険と判断される状態になりました。
 点滴が始まりましたが、K様やご家族より「みかんが食べたい」「あれが食べたい」「これが食べたい」とご希望される場面が多くあったため、K様とご家族、医師、看護師、栄養士、言語聴覚士で話し合いをすることになりました。
 そして、K様の「悔いなく過ごしたい」という強い意向を汲み、危険があることも認識したうえで、十分な注意のもとご家族が持参されたおやつを召し上がることになりました。
 K様は好きな時に好きなものを召し上がり、ご家族に見守られて旅立たれました。
 単に栄養をとるためだけのサポートではなく、食べる喜び、好きなものを選べる幸せを感じられる看護を提供できたことが、本当によかったと思います。
 これからも、ご利用者やご家族とコミュニケーションをとりながら、チームで支えていきたいと思います。

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