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西山スマイル介護職員や看護師の出会った、ちょっと感動するお話をお届けします。

2020.03.02うれしかった出来事
介護職員/C
 グループホームでは、認知症の方がその人らしく過ごしていただくために、どのように対応していけばよいかを常に考えながらケアを行っています。
 今回はB様のお話をしたいと思います。
 B様は70代とご利用者の中でも比較的お若く、積極的にお手伝いもしてくださり、笑顔で「働かせてね。働くことが大好きだから。」と、言葉をかけてくださいます。
 私は、そんなB様が喜ぶことは何だろうと考えていました。
 ご利用者のC様のご家族が面会に来られた日、B様と一緒にC様とご家族のためのおやつを準備していたので、お茶も出してもらえますかとお願いしてみました。
 するとB様は、「私でいいの?」と戸惑われつつもお茶を淹れてくださいました。
 お茶を届けるため、B様と一緒にC様のお部屋へ伺いました。
 私は、C様のご家族にB様がお茶を入れて下さったことを伝えて退室しました。
 C様のご家族が帰られる時のことです。
 ソファーで過ごしていたB様のところへ、C様のご家族が、「先ほどはお茶をありがとうございました。とてもおいしいお茶でした。」と、お声をかけてくださったのです。
 その時のB様はとても驚かれていました。C様のご家族が帰られた後、B様が来られ、「知らない人に褒められたの。お茶を入れただけなのに、こんなに感謝されるなんて!」と、今までとは比べようのない笑顔で職員にお話されました。それを見た私も、とてもうれしい気持ちになりました。
 C様のご家族のやさしさにも感謝しかありません。
 何が正しいかはとても難しいことですが、「その人らしく生き生きと」を忘れずに、今後も仕事に向き合っていきたいと思います。

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